耕作放棄地にソーラーパネルを設置し、その下で果物を育てる取り組みが山形県山辺町で始まりました。

山形県山辺町大寺地区にずらりと並んだソーラーパネル。
このソーラーパネルの下で、ブドウの栽培が始まりました。

これは、作物の栽培と太陽光発電事業を同時に行う、「ソーラーシェアリング」と呼ばれるものです。
事業を始めた三浦龍典さんは、もともと町の職員で、高齢化や後継者不足などで農地が放置されている現状に危機感を持ち、おととし早期退職。
その後、会社を立ち上げ、困っている地主から農地を借り、さくらんぼなどを栽培しています。
ソーラーシェアリングの設備は町内に4か所あり、こちらでは、年間で、一般家庭およそ30世帯分の電気が発電できるということです。
15日は、友人や知人と、シャインマスカットや雄宝などの大粒品種の苗木60本を植えました。
三浦さんの知人「発電的にも問題ないし、下の太陽光も問題ないし、一石二鳥でいいんじゃないかと思うんですけど。4年後、多分、三浦さんの愛情があるので絶対に美味しいものになると思います!」
合同会社ソーラーファーム・山形三浦龍典代表社員「収穫した時には町に対してもメリットがある。私としても収益が取れ、耕作放棄地の地主さんにもメリットがあるような、3者ともウィンウィンの関係を築けるような取り組みにしていきたいと考えています」
ブドウの収穫は3年から4年後が見込まれていて、三浦さんは、町のふるさと納税の返礼品などで活用していきたいとしています。














