和歌山市で、岸田総理の演説直前に爆発物が投げ込まれた事件で、17日朝、威力業務妨害容疑の現行犯で逮捕されていた無職・木村隆二容疑者(24)の身柄が検察庁に送られました。容疑者はマスクをして背筋を伸ばし正面を向いていました。車は数分後に、和歌山地検に到着、本格的な取り調べが始まることになります。

 警察によりますと、演説現場からは、銀色で筒状の爆発物のような物が2つ押収されていて、容疑者はほかに、果物ナイフやライターも所持していたことがわかりました。

 また、兵庫県川西市にある木村隆二容疑者の自宅からは、粉末や金属の管などが見つかり、警察は爆発物を自作した可能性があるとみて、押収物の鑑定をすすめます。

 いっぽう、爆発現場でのけが人は2人に増えました。警察官1人が軽傷のほか、演説を聞きに来ていた70代の男性も背中に軽いけがをしたということです。

 木村容疑者は、「弁護士が来てから話します」と供述したあと、黙秘を続けているということです。