ロシアのプーチン大統領はモスクワを訪問している中国の国防相と会談し、両国の軍事面における連携を強調しました。

ロシア大統領府によりますと、プーチン大統領は16日、中国の李尚福国防相とモスクワのクレムリンで会談を行いました。会談にはショイグ国防相も同席し、プーチン氏は冒頭で、先月、ロシアを訪問した習近平国家主席と「軍事面の協力についても協議を行った」と指摘。両国の間で情報交換や合同演習のほか、軍事技術分野で協力が行われていると話しました。

そのうえで、軍事面における協力は「中ロ両国の戦略的関係をさらに強化する重要な分野だ」と強調しました。

会談を行った16日は、ロシア正教の復活祭=イースターにあたり、プーチン氏がこの日、外国の閣僚級と会談するのは異例ともいえます。

ウクライナ侵攻の長期化でロシア側の兵器不足も指摘される中、ロシアとしては中国と軍事面で一層の連携を図り、対立を深めるアメリカに対し結束をアピールする狙いがあるとみられます。