■MLB アスレチックス 2ー3 メッツ(日本時間16日、オークランド・コロシアム)

メジャー初登板から連敗となったアスレチックス・藤浪晋太郎(28)がメッツ戦に先発。6回0/3を投げ92球、被安打4、被本塁打2、奪三振5、四死球3、失点3、好投もメジャー初勝利とはいかなかった。

2試合で8四死球、13失点とコントロールが課題のアスレチックス・藤浪晋太郎(28)、この日は黒人選手として初めてメジャーでプレーしたジャッキー・ロビンソン氏の功績を称え、メジャー全30球団で永久欠番となっている背番号「42」を全選手がつけてプレーする「ジャッキー・ロビンソンデー」となった。藤浪はメッツ戦の立ち上がり、1番・B.ニモ(30)を155キロのストレートで空振り三振、2死二塁のピンチでも昨季、ナ・リーグ打点王の4番・P.アロンゾ(28)をスプリットで空振り三振と初めてバッテリーを組むキャッチャー・C.ペレス(32)との息も合って最高のスタートとなった。

2点を先制してもらった3回、2死からヒットを許し、続く打者にも3球連続でストライクが入らずカウント3-0となったが4球目のストレートを打たせセンターフライに打ち取った。

2-0と2点リードの4回1死から4番・アロンゾにスライダーが甘く入りレフトスタンドへソロホームランを打たれたが5回に入っても落ち着いたピッチング。勝ち投手の権利がかかるこのイニングは1死からこの試合初めての四球を許した。続く9番・F.アルバレス(21)の1球目も大きく外れると、キャッチャー・ペレスがすぐにマウンドへ声をかけに行った。これで落ち着くとアルバレスは空振り三振、1番・ニモもライトフライで勝ち投手の権利を得た。

メジャー最長となった6回、先頭の2番・S.マーティ(34)に死球を与えると1死三塁と同点のピンチを迎えた。4番・アロンゾはショートゴロで3塁走者は還れず、5番・J.マクニール(31)をファーストゴロに打ち取り無失点。藤浪は大きくガッツポーズを見せ、味方とグラブタッチをかわした。

2-1と1点リードした7回、先頭の6番・M.カナ(34)に150キロのストレートをレフトスタンドへ同点ホームラン。疲れが見えてきた86球目が甘く入ってしまった。続く7番・D.ボーゲルバック(30)に四球を与えた所で藤浪は降板。6回0/3を投げ92球、被安打4、被本塁打2、奪三振5、四死球3、失点3。メジャー初勝利とはいかなかったが次回に繋がる好投を見せ、本拠地のファンも大きな拍手を送っていた。