さくらんぼが開花の時期を迎える中、14日、山形県天童市では、収穫量の確保につなげようと、講習会が開かれました。

今年、本格デビューする「やまがた紅王」には、人工授粉にコツがあるようです。

天童市成生のさくらんぼ園地で行われた14日の講習会には、生産者およそ20人が参加しました。

講習会では、雨や風を避けるネットを適切に張り園地の環境を整えることや、毛ばたきを使った人工授粉の方法などが伝えられました。

今年は、先月後半から今月頭にかけて霜が降りた時があり、園地によっては雌しべが枯れる被害も出ています。

しっかりと実を成らせるため、人工授粉も工夫する必要があります。

県の担当者「例えば紅秀峰の花粉をここにつけたとして、これでポンポンと下の花を狙ってつけてほしい」

そして14日は、今年本格デビューする「やまがた紅王」についても講習が行われました。

新品種のやまがた紅王は、まだ木が小さく、花の数も比較的少なくなっています。そこで活躍するのが、こちらの「ぼんてん」。

細かい作業もし易いので、効果的に人工授粉の作業が出来るということです。

生産者は紅王を生産「(上の方は霜被害が多い為)下の方の花を大切にした方がいいとか、遅れ花をやって(人工授粉して)くれということなのでぜひ試してみたい」

JA天童成生果樹組合さくらんぼ部・須藤淳哉部長「より一層人工授粉を徹底して大きくて甘いおいしいさくらんぼを全国の皆さまに届けたいと思います」

山形を代表するフルーツ、さくらんぼ。収穫の日まで、生産者の努力は続きます。