入管に収容24日後に自殺 対応に問題は?

入管はルカさんの精神状態を把握し、適切に対処していたのか。今週行われたヒアリングでは…

入管庁:東京出入国在留管理局における、ご本人の精神状態等の把握に問題はなかったものと考えております。
野党議員:情報は入管庁にいっているということ?
入管庁:そこのところのお答えは差し控えさせていただきたい。
野党議員:(情報が)来ているかもしれないし、来ていないかもしれないということですか?
入管庁:イタリア大使館からの情報提供があったか否かという点ですが、大使館との信頼関係等もあり、これが損なわれる可能性がございますので、お答えを差し控えさせてください。
野党議員:そんな大げさな外交問題じゃないでしょう。何も答えないじゃないですか、人が死んでいるんですよ。

ルカさんの精神状態についての情報を知っていたか、入管庁は答えなかった。

一方、JNNの取材に対しイタリア政府関係者は…

イタリア政府関係者
「収容されたときに(精神状態について)説明はしていた。ちゃんとお医者さんに診てもらうとか、色々お願いしたんですけど…」

そのうえで、「ルカさんの過去の精神科医の診断についても入管庁に伝えた」と答えた。

私たちは入管庁に、イタリア政府側からルカさんの精神状態についての情報を伝えられていたのか、改めて質問したが、「本人から精神科受診の申し出はなく、精神科医師を含む庁内医師も診察は不要と判断したため、収容中、精神科の診察はしなかった。臨床心理士によるカウンセリングを1度受けたが、本人はカウンセリングは求めていないと述べた」と従来の立場を説明した。