ーー名前は「ツイッター」に似ているねぇ。でも、違うんだ…。

「別もんっすよ。他の配信SNSと同じくツイッターのアカウントと連携した配信ができること以外は、会社的な関係性は全くないっす。

運営しているのは、『モイ』って会社で、フィンランド語の『こんにちは』からきてます。配信を開始する際にはTwitterなど連携しているSNSに『モイ!iPhoneからキャス配信中』というようなメッセージを送る自動投稿の機能があって、先輩も、SNSでこのワードを見かけたことあるでしょ!」

ーー(ガーン、見たことない…汗)じゃあ、私もやってみようかな・・・。

「あ、でも先輩、ツイキャスは手軽な分、トラブルもこれまであったので、注意すべきこともありますよ」

未成年誘拐、暴力配信…運営はガイドラインを設定

ーーえ、なにがあったの?

「こういった配信SNSにどうしてもつきまとうのが、トラブルや事件なんすよね。警察庁が発表している資料によると、ツイキャスを通じて発生した児童犯罪は2017年では52件、2018年では46件。ツイッターやLINEなどに続き5番目の多さなんです」

ーー(こ、こわい…)なにを気を付ければいいかな・・・。

「いろいろあるんすけど、例えば、ツイキャスでつながった知らない人と会うとか、お風呂キャスとかっすかね。お風呂でライブ配信しちゃいけないです」

ーーいろいろルールがあるんだね。

「トラブルにつながらないように、ホームページ見ると、運営側もガイドラインを設定し、対策はし始めてるみたいっす。トップページには『未成年・中高生のみなさまへ』という子ども向けの配信内容などに対する注意があるし、さらにその下には出会い系行為に対する禁止とか、けっこういろいろしてるみたいですね~。

あと、投げ銭のシステムによって過激な内容を配信するユーザーを発見するため、24時間の監視も実施していますよ。

どうやらツイキャスの利用者の5分の1が19歳以下ってこともあって、特に子どもたちの使用に対してはいろいろ対策しているみたいっすけど、『自由な表現の場』としてどこまで規制を強めるのかは課題の一つみたいっす」

ーーえ、じゃあ、やっぱり私は手を出さないほうがいいかな・・・

「いや~あの手軽さは醍醐味っす。配信する側の数が多いので、YouTubeとか他のサイトとはまた違った配信の雰囲気があるのも面白いんすよね~。ただ試すなら、使い方やルールを守ってくださいね」