
平和のメッセージを伝えられると期待された木材は、広島市西区の神社の境内にありました。樹齢120年を超えるというクスノキ。78年前の8月6日、原爆にあった樹木でした。

三篠神社 野上光康 宮司
「国道の向こう側に中田さんっていうお宅がありました。そこにあった被爆したクスノキを献木で移植したものになります」

木の西側に回ってみると、“被爆樹木” 特有の洞(うろ)ができています。
三篠神社 野上光康 宮司
「けっこう茂って、重みがますと、幹が割れる恐れもあるので、毎年、せん定するんですよ」

これまでせん定された被爆樹木の枝は、そのまま処分されていましたが、何か平和を伝える「モノ」にしようと今回の商品が生まれました。

晃祐堂 土屋武美 社長
「戦前と戦中、戦後の復興と今の広島の平和な姿を見ている木を使っているということを世界中に伝えることで、乗り越えられない壁はないみたいなイメージを伝えるのに、なにか役立ったらいい」