LGBT=性的マイノリティの人権を守る法律を、来月の広島サミットの前に作るよう求める5万6000筆の署名が超党派の議員連盟に提出されました。

一般社団法人 fair 松岡宗嗣 代表理事
「このまま荒井秘書官の更迭で終わらせて、法整備もなくということだと、G7を開催する資格はないんじゃないかというふうに思っています。このままだとG7サミットにやっぱり間に合わない。そこにすごく危機感を感じている」

提出された署名は、岸田総理の側近だった荒井勝喜前秘書官の差別発言をきっかけに、LGBTの当事者が集めたもので、5月に開かれるG7広島サミットの前にLGBTの人権を守る法整備を求めています。

おととし、超党派の議員連盟が作った「LGBT理解増進法案」は、自民党内の一部の反発で国会に提出できないままとなっており、成立の見通しは立っていません。

一般社団法人 NewScene 山島凜佳 理事
「この2か月間ずっと変わってこなかったし、議論が全く進まなかった。『一日でも早く』を何百回何千回言い続ければいいのか。本当に『一日でも早く』にどれだけの思いがつまっているのか、この署名を通してしっかり分かっていただきたい」

当事者の訴えに自民党の稲田朋美氏は、「法整備に向けてしっかり頑張りたい」と述べました。