黄砂には何が含まれているのか
環境省によると、黄砂の粒子には、石英や長石などの造岩鉱物。雲母、カオリナイト、緑泥石などの粘土鉱物が多く含まれているそうです。日本に到達する黄砂は直径が4μm付近にピークを持つといいます。μm(マイクロメートル)とは1mmの1000分の1の大きさですから、1000分の4ミリメートルという、とても小さな粒であることが分かります。スギ花粉の7分の1の大きさで、吸い込むと呼吸器障害を起こす可能性もあります。
成分はアルミニウムを1とすると、カルシウムが 0.71、鉄が 0.52、ナトリウムが 0.39、マグネシウムが 0.31 となっていて、土壌に起源がないと考えられるアンモニウムイオン、硫酸イオン、硝酸イオンも検出されています。途中で大気汚染物質を取り込んで変質している可能性も示唆されているのです。
こうした金属の成分が含まれているため、吸い込めば、金属アレルギーの人も症状が出るおそれがあります。マスク着用や手洗いなどの対策が必要です。