みやざき茶のさらなる消費拡大を目指します。
宮崎県内で生産された新茶の今年初めての入札会が宮崎市で開かれ、過去最高額で落札されました。

12日は、宮崎市の「JA宮崎経済連茶流通センター」に、茶の生産者や取引業者など関係者およそ60人が集まり、まず、今シーズンの順調な生産などを願う祈願祭が行われました。

このあと行われた入札会では、宮崎市や高鍋町など、6つの市と町できのう摘み取られたばかりのせん茶、41点が出品され、取り引き業者が一つ一つ手に取って香りや味を確かめながら入札していきました。

今シーズンは、香りや色も良く、うまみ成分を多く含む良質なお茶ができたということで、入札では、最も高いもので1キロあたり2万2227円と過去最高額で落札されました。

(業者)
「味もいいですし、渋みが少ないなと感じます。すごく香りが良くて期待ができます。」
「うまみの詰まったお茶がでて、非常に生育的にはいいものがでてると思います。」

(JA宮崎経済連 平島善範 代表理事副会長)
「(生産者は)資材高騰の中で、いろんな苦労をして本日を迎えておりますので、我々としても生産者とともにうきうきワクワクするようなそういった気持ちでおります」

総務省によりますと、茶葉から淹れるお茶「リーフ茶」は、年々、消費量が減少傾向でしたが、コロナ禍の巣ごもりなどで2020年には消費量が3年ぶりに増加しました。

しかし、その後は、外出する機会が増えたことなどから、消費量は再び減少傾向となっています。

(宮崎県茶業協会 菊田武光会長)
「ここ1、2年また(消費量が)減少しているということで、PR活動を地道に続けて、消費拡大に繋げていきたいと思っております。家族でお茶を飲みながら、ゆっくり話すそういう時間をもっていただきたいと考えております」

12日に取り引きされた新茶は、宮崎市で今月22日から2日間開かれるG7サミット農相会合のティータイムなどでも、提供される予定だということで、今後、みやざき茶の消費拡大に期待が高まります。