【解説】検察審査会 今後の流れ

そもそも検察審査会とは何なのでしょうか。これは、選挙権を持つ国民の中からくじで選ばれた11人の検察審査員が、検察の処分が妥当かどうかを判断するものです。

審査の申し立てができるのは、被害者や告訴・告発をした人などに限られています。

審査では、申し立てがあった検察の処分について、起訴するのが相当か、不起訴にするのが相当か、あるいはさらに捜査をした上で判断すべきとする不起訴不当か、こういったことを議決、つまり決めるわけです。

議決は、11人中6人以上の賛成で決まりますが、起訴相当とする場合は慎重を期するため、8人以上の賛成が必要となっています。

これで仮に起訴相当、あるいは不起訴不当の議決が出た場合は、検察官があらためて捜査を行って起訴・不起訴の処分を決めることになります。

32人が死傷し、周辺の広い地域も巻き込んだ今回の爆発事故。責任の所在を明らかにするためにも、検察審査会では、慎重な判断が必要となります。