目指せ出場者30人!景品交渉にチラシ配りも自ら

 3月4日に開かれた実行委員会の会議。大人たちの中に有真くんの姿がありました。会議では中学生大会についてさまざまな質問が。

 (実行委員会メンバー)「最初にテクニックやコツのレクチャーって参加者は受けられたりするんですかね?」
 (有真くん)「うーん…」

 (実行委員会メンバー)「男子と女子の体力差というのもあるかなと思うんですけど」
 (有真くん)「まだ詳しくは考えていないんですけど、うーん…体力だけで勝てる競技ではないと思っているので、テクニックで勝てるならいいんじゃないかと思います」

 その一方で心強い援軍も。学校の同級生たちが大会の運営を手伝ってくれることになったのです。

 (有真くんの同級生 重村祐真くん)
 「田原君から最初にいす1って聞いて、自分も知らなかったんです、最初。いす1ってどんなもんなんだろうって感じて、その時に興味を持った」
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 そんな新たな仲間たちと話し合うのは出場者を集めるためのある秘策。ズバリ景品作戦です。

 (有真くん)「景品で何があったらうれしい?」
 (同級生)「中学生やからな」
 (同級生)「ギフト券みたいな」
 (同級生)「トロフィーとか飾っておけるもの」

 大人の大会の景品はお米ですが、中学生が喜びそうなものは?

 (有真くん)「焼き肉やったらいろんな人と友達とか家族とかと食べに行けたりするし。焼き肉どう?焼き肉」
  (同級生)「焼き肉いいやん」
 (有真くん)「焼き肉うれしいやろ?」
  (同級生)「うん」

 激論の末、5位までに入れば焼き肉の商品券がもらえることに決定しました。

 とはいえ、大会の予算には限りがあり、景品にするにはどこか焼き肉店に協力してもらわねばなりません。早速、次の週末に地元の焼き肉店「牛匠かぐら 松井山手店」に交渉に向かいます。

 (有真くん)「大会の景品をここの焼き肉券にしたいんですけど…。自分もお弁当とか食べさせてもらったんですけど、めちゃめちゃおいしかったので、ぜひここがいいと思いました」
 (上田健太店長)「それなら是非うちも協力させていただきたいと思います」
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 交渉はあっさり成立。さらに攻め込んで店の前にポスターも貼らせてもらうことに。
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 目標の出場者30人を目指して勧誘はまだまだ続きます。

 (勧誘する有真くん)「いす1出てくれへん?いす1知らん?1位とってくれたら焼き肉1万円食えんぞ」
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 学校でポスターを配ったり、しっかりとSNSでもアピールしたり、中学生とは思えぬ行動力で手を尽くします。

 (田原有真くん)
 「不安は特にないです。ずっとワクワクが勝っています。まだ当日があるので最後までやりつくそうと思います」