■MLB エンゼルス 2ー0 ナショナルズ(日本時間12日、エンゼル・スタジアム)

エンゼルス・大谷翔平(28)が本拠地でのナショナルズ戦に「3番・投手」の二刀流で先発出場。投げては7回92球、被安打1、奪三振6、四死球6、失点0でナショナルズ戦初勝利となった。打者では4打数1安打で自己最長を更新する34試合連続出塁をマークした。

3試合目で本拠地初登板となった大谷は1回、審判との相性が合わず右打者のインコースの際どいボールを厳しく判定され、2つの四球でピンチを招くが無失点に抑えた。大谷はマウンドからベンチに下がる時、表情を曇らせた。

2回の先頭打者にもストレートの四球を与え、この試合早くも3つ目となった。それでも落ち着いて7番・CJ.エイブラムス(22)を135キロのスライダーで空振り三振、2死からは9番・V.ロブレス(25)には横に大きく曲がるスイーパーで空振り三振、スライダーとスイーパーの2種類でピッチングを組み立てていった。

3回にも1死から5番・K.ルイーズ(24)への勝負球がボールと判定されそこから四球。2死から7番・エイブラムスにスライダーを打たれライトへの2ベース。2死二、三塁のピンチを招くとギアを上げ8番・M.チェイビス(27)の1球目に99マイル(159キロ)をマーク、最後はスライダーを打たせショートゴロ。ピンチを脱した大谷はガッツポーズを見せベンチに戻った。

大谷は第1打席はレフトフライに倒れたが、4回の第2打席は無死一、二塁のチャンスで打席に。ナショナルズバッテリーの内角攻めでカウント2-2と追い込まれると、内角のボールにコンタクトしてレフト前へヒット。2試合ぶりのヒットで自己最長の34試合連続出塁を更新した。無死満塁で4番・A.レンドーン(32)がライトへ犠牲フライを放ち、エンゼルスが1点を先制した。

リードをもらった大谷は6回、圧巻のピッチング。4番・J.ネメセス(30)には2球連続で内角にシンカー、最後は外角低めにスライダーで空振り三振、5番・ルイーズにはカウント1-1から157キロのストレートでファールを打たせると勝負球は120キロのカーブで空振り三振。コース、緩急を使った絶妙なピッチングを見せた。

大谷は投球術に加え、打者に合わせて力を抜いたボールを投げ打たせて取る場面も見られ、7回92球、被安打1、奪三振6、四死球6、失点0、防御率は0.47。今季、本拠地初登板で2勝目、メジャー6年目でナショナルズに初勝利を収めた。打者では4打数1安打で自己最長を更新する34試合連続出塁をマークした。