マスクを外す機会が増える中、顔周りのケアに焦る声がちらほら。
街の人はー
『ずっとマスク生活で、年齢的にも段々下がってくる。マスクが外せるのは緊急事態』
『コロナ禍で喋らなくなっちゃったので、頬も下がってるような気がする』

たるみやしわの改善には、顔の筋肉を鍛えるだけでなく、実は「骨」のケアも重要。でも、骨のケアってどうすればいいの?
日本アンチエイジング歯科学会監事の宝田恭子医師に、今から始められる「顔面骨(こつ)ケア」を教わります。

コッソリ老け顔進行中 要因は「口呼吸」と「小声」

マスク生活で、なぜたるみが起こってしまうのでしょうか?
宝田医師によると、要因は大きく2つあります。

要因(1)【口の半開き】
▼マスクをしていると、人間の基本的な呼吸である「鼻呼吸」がおろそかになり、息苦しくなって口で呼吸してしまう
▼口を閉じる「口唇閉鎖力」が養われにくく、衰えてしまう

要因(2)【小声】
▼マスクをして話し、食べるときは黙食など、コロナ対策により思うように皆と笑ったりできていない
▼食事の時も、よく噛まず素早く食べたりしていたので、「咀嚼筋」をきちんと使えていない

コメンテーター 中川翔子:
鼻のファンデーションが削れちゃうからできればマスクは取りたい派だったんですけど、取ったら取ったで「こっち見ないで」ってすごく思ってます。口周りのことを最近みんな気にしだしたから、やっぱり見るんですよね。考えすぎかもしれないですけど、全部気になります。

加齢により顔の骨は縮む 40代から骨密度低下

老け顔に関係するのは、筋肉だけではありません。実は加齢によって顔の骨は縮みます。骨が縮むことで、骨に乗っていた筋肉が滑り落ち、たるみやしわを招いてしまうのです。

この顔面骨の骨密度の低下は40代頃から始まります。
顔面骨と腰椎の骨密度を比較したアメリカの研究によると、腰椎の骨密度が低下していくのが60代頃からなのに対し、上顎・下顎の骨密度の低下は40代頃から始まります。
骨密度の低下が早く表れるのが「顔面」なので、「老け顔」の要因になるのです。

そこで宝田医師が提唱しているのが「顔面骨ケア」。

宝田恭子医師:
顔のたるみや変化について、よく顔の筋肉を考えると思うんですけれども、実はその下にある骨も変化してくるというところに着目したのが「顔面骨ケア」です。
しわ・たるみ・むくみを改善するには骨を強化し、顔の筋肉を鍛える「顔面骨ケア」が重要です。