読書の街のもったいない図書館 「子ども司書」に「読書通帳」

浦部智弘アナウンサー「矢祭小学校に来ています。児童たちはきょうから始まる講座を受け、子ども司書を目指していきます」

本と人の結びつきを手助けする子ども司書。矢祭町で11日、今年の子ども司書を養成する講座が始まりました。

誓いの言葉・児童代表「仲間と友情を深めながら、楽しく本や司書の役割を学びます。そして、学んだことを生かして本の楽しさや読書の大切さを矢祭町に広めていくことを誓います。」

司書は本来の大人の資格ですが、矢祭町では子どもたちに読書の素晴らしさを知ってもらおうと、2009年に全国で初めて「子ども司書」という制度を取り入れました。これまでに132人の子ども司書を認定しています。

矢祭小学校では、今年度から授業の一環となり、11日に行われた開講式には、矢祭小学校の2年生から6年生227人が参加しました。

女子児童「家に帰ったら絶対本を読みます。本の良さをいろんな人に伝えたい」
男子児童「1か月で30冊くらい読む。自分はアニメが好きなので「名探偵コナン」の小説をおすすめしたいです」

講座では、図書館の職員などが講師を行い、読み聞かせや図書館での仕事を学びながら、小学校卒業までに「子ども司書」の認定を目指します。

矢祭もったいない図書館・緑川宏子館長「子どもたちは読みたい本がたくさんあると思う。本好きな子どもに成長していって欲しいと思い開講した」

矢祭町は、町全体で「読書の街」を目指していて、町で唯一の図書館「矢祭もったいない図書館」を中心に、日々の読書に取り組んでいいます。

通帳のようなこちらは、図書館で借りた本を記録する「読書通帳」。3年前に導入されました。町の内外を問わず誰でも作ることができ、通帳が埋まると、矢祭町で使える500円相当の商品券と交換できます。

矢祭もったいない図書館・緑川宏子館長「(記録することで)本の読む楽しさを味わってもらっている。もったいない図書館ではこうした取り組みの輪を広げ、読書を通して子どもたちの心を豊かにしていくことを目指しています。」