新校舎は11エリア「本の広場」に「ふむふむ研究所」

大熊町は、原発事故の影響で全町避難を余儀なくされ、町内にあった中学校1校と小学校2校を避難先の会津若松市で再開させました。町によりますと、原発事故の影響でこれまでおよそ580人の子どもたちが故郷を離れ、県内外で学校生活を送ったということです。

去年4月に3つの小中学校が統合され、開校したのが、義務教育学校・「学び舎ゆめの森」です。そして10日「学び舎ゆめの森」が大熊町で再開し、12年ぶりに大熊町に学校機能が戻りました。

「学び舎ゆめの森」の一番の特徴は、0歳から15歳が同じ場所で教育を受けるということです。つまり、認定こども園、義務教育学校、預かり保育、学童保育が一体となった施設なんです。

ゆめの森の校舎は、11のエリアによって構成されています。エリア間を壁で分けず、子どもたちが自由に学べる環境となっています。

例えば、「わくわく本の広場」は、校舎の中央にある吹き抜けの広場となっていて、子どもたちが気軽に本と触れあうことができる環境をつくっています。

「ふむふむ研究所」は、中学生がメインで使用するエリアで、サイエンスラボなど実験を行う場所や生徒たちが自主的に学習を行える場所となっています。

新校舎は今年度の2学期から使われる予定で、ゆめの森には現在、園児・生徒26人が在籍しています。ゆめの森の関係者は、「地域の交流場となり、地域の方と一緒に子どもたちの魅力を育てていく拠点を目指す」としています。