回転ずし大手「はま寿司」は、福島県郡山市の郡山堤店で、数年前から期限切れの食材を客に提供していたと発表しました。

はま寿司郡山堤店


期限切れの食材を客に提供していたのは、郡山市堤にある「はま寿司郡山堤店」です。


はま寿司によりますと、食材の解凍や調理をした場合には、適切な期限を自社で設定し直す必要があることから、消費期限を超えない範囲で「使用期限」を定めて、店舗運営を行っています。

しかし、郡山堤店では、この独自の「使用期限」を過ぎた食材でも、目視で変色などの劣化を確認できなかったものについては、期限のラベルを貼り替えて使用していたということです。

違反行為は数年にわたって行われていました。

違反行為は数年にわたり行われていた


これは、はま寿司が今年2月の内部告発を受けて行った社内調査で、従業員からの聞き取りを行った結果、発覚しました。一部の従業員が「多少の超過なら安全上も問題はない」との認識で「食品ロスを削減したい」という考えで行っていたということです。

はま寿司はその背景として、「使用期限自体が余裕をもって設定してある」ことを挙げていて、「使用期限を超えても安全性に問題のない範囲で設定しているものの、意図的に期限を超えて使用することを許容するものではなく、明らかに社内ルールから逸脱した行為」としています。

一部の従業員「食品ロスを削減したかった」


はま寿司は「どの店舗でも発生しうる事案として重く受け止め、今後同種の違犯行為に対しては厳重に対処するとともに、強い意志を持って、全従業員に対し、ルールの徹底と教育を行っていく。さらに、人の手に頼らないシステムによる食材管理方法について早急に検討する。今回のルール不徹底の発生は、店舗の責任ということではなく、当社の運営そのものに問題がある。真摯に反省し、改善に向けた対策を講じる」としています。