先月、ロシアのプーチン大統領と会談した中国の習近平国家主席は、ウクライナのゼレンスキー大統領とも「対話する用意がある」との考えを示しました。

習近平国家主席はきのう、中国を訪れているEU=ヨーロッパ連合のフォンデアライエン委員長と会談しました。

その後の会見でフォンデアライエン委員長は。

EU フォンデアライエン委員長
「習主席にゼレンスキー大統領に連絡をとるよう促しました」

そして、ロシアによる侵攻が続く中で、習主席がウクライナのゼレンスキー大統領と「条件と時間が整えば、対話する用意がある」との考えを示したことを明らかにしました。

フォンデアライエン氏は「ポジティブな要素だ」としています。

こうした中、ロシアのプーチン大統領は、同盟関係にあるベラルーシとの連合国家のさらなる統合に向けた会議に臨みました。

ロシア プーチン大統領
「連合国家の安全保障に関する基本方針策定に向け、きょうの議論で出た課題は特に重要だ」

プーチン氏は「連合国家の安全保障システムを強化する」と強調。先月には戦術核兵器をベラルーシに配備すると表明していることから、今後策定される両国の安全保障の基本方針に盛り込まれる可能性があります。

ベラルーシ側は旧ソ連時代に、国内に40か所以上の核兵器の配備地点があり、「どこにでも配備できる」としていて、配備の時期は「両大統領が決める」としています。

一方、イギリス国防省は、ウクライナ東部で作戦にあたる司令官が解任された可能性が高いとの分析を明らかにしました。

ここ数か月、ドネツク州にある重要拠点の1つで失敗を繰り返し、多数の犠牲者を出したと指摘しています。