グラスの中には、透き通った液体。あたりに、リンゴとアルコールの香りが漂います。

(蒸留所では…)
「アップルブランデーの蒸留をしている」
一方、港町のホテルにはクラフトビールの醸造所が…
(醸造所では…)
「ホテルで(ビールを)造るんだという感じを楽しんでもらいたい」

道内各地で増える道産の酒。その理由を、もうひとホリします。
大型連休中、空知の長沼町を訪れた人たち。その注目を集めたのは…大きな蒸留器です。
(MAOI 林 英邦 社長)
「スコットランドのフォーサイスというメーカーのハイブリッド式蒸留器」

これまでワイン作りをしてきた「マオイ自由の丘ワイナリー」が
新たに本格的な蒸留器を導入し、「馬追(まおい)蒸溜所(じょうりゅうじょ)」を開業。
道産の素材にこだわった、ブランデーやウイスキーに挑戦します。
(番組ディレクター)
「今、筒の中からお酒が沸き上がってきました」
まずは、後志の仁木町などの道産リンゴのワインを使って「アップルブランデー」を作ります。まだ完成前ですが、現時点でのお味は?

(番組ディレクター ※アルコールにとても弱い)
「口の中では結構リンゴの香りが漂っています」

ワインをタンクに入れて熱し、その蒸気を冷やすことでアルコール度数の高い液体に戻す蒸留器。今回のブランデーは、アルコール度数が40~45パーセントとなります。
(MAOI 林 英邦 社長)
「その土地の食べ物と、それにあう酒を世界中の人が求めて北海道に来ると思うので、
そういう人に認めてもらえるような酒づくりをしたい」
今月1日にグランドオープンした「馬追蒸留所」、当初はワインを中心に販売し、ブランデーは熟成させて夏ごろに販売開始となる見通しです。
一方、日本海側の港町でも、新たな道産のビールを作ろうとしています。