4月に入り、各地で入社式が行われています。民間のシンクタンクによると、今年の新入社員は「可能性は無限大 AIチャットボットタイプ」なんだそうです。
そんな新入社員たちに本音を聞いてみると…「ほぼリモートだったので人間関係が不安」「ほめて伸ばして欲しい」など。どんな若者たちなのでしょうか?

2023年の新入社員は「可能性は無限大 AIチャットボットタイプ」

南波雅俊キャスター:
けさTBSの前にも新入社員の方がたくさんいました。どんな気持ちなのか、本音はどこにあるのか、どんなタイプなのか、見てみたいと思います。

【2023年度 新入社員のタイプ】
「可能性は無限大 AIチャットボットタイプ」
※民間のシンクタンク(産労総合研究所)が定義

デジタルネイティブ世代=様々なツールを使いこなし答えを導き出すスキルは高い
AIチャットボット=適切なデータの取得で進化していく
▼適切なアドバイスで予想以上の成果を発揮する可能性が高い

ホラン千秋キャスター:
適切なアドバイスをするのって、意外と難しかったりしません?

若新雄純 慶応大学特任准教授:
今まではそれが適切じゃなかったとしても、答え合わせができなかったじゃないですか。先生や上司が言うことって、一旦それが正解だなって思い込めたけど、帰ってすぐに答え合わせされてしまう。学校の先生とかも相当つらいと思うんですよね。だから“絶対の答えが言える先輩とか先生なんていないんだ”という前提で社会を作っていける方がいいんでしょうけどね。

「大手で潰れない」「人間関係が…」就職先を決めたポイントと不安

南波キャスター:
そんな時代が変わりゆく中で、新入社員の皆さんが就職先を決めたポイントです。

保育士「幼稚園時代が楽しくて昔からの夢だった」
建設業「大手で潰れない。30代で年収1000万円と聞いた」

ちょっと今っぽいのが…
飲食業「店舗がいっぱいあって異動しやすい企業を選んだ。異動で経験が積める。新型コロナの影響で、配属先の店舗が休業になっても移れる」

そして、不安も聞いてみました。

看護師「ちゃんと注射を打てるかな…」
保育士「上京してひとり暮らし。頼れる人がいない」
飲食業「就活がほぼリモートだった。職場の人間関係が…」

日比麻音子キャスター:
学校生活もそうだったでしょうから、ここからコミュニケーション能力がなおさら求められそうですよね。

若新 慶応大学特任准教授:
大学生によくよく本音を聞くと、不安があるんじゃなくて、新入社員のときは“不安ぶって”おかないと上司に気に入られないことを学んでいて。大学入学したときも後輩は不安ぶることが大事。不安なのは、どんどん若い人が入ってきて時代についていけなくなる年配の人の方なのでは?