■MLB アスレチックス 1ー13 エンゼルス(日本時間2日、オークランド・コロシアム)

エンゼルス・大谷翔平(28)は敵地。アスレチックス戦で“3番・指名打者”で先発、アスレチックスの先発はメジャー初登板となる藤浪晋太郎(28)、今季初の日本人対決が実現した。

大谷対藤浪の同学年対決は3度目、初対戦は2012年3月21日、高校野球のセンバツ、ここでは大谷が第1打席でホームランを放った。プロ野球では共に1年目だった2013年5月26日の1度だけ、3打数2安打と大谷に2本の2塁打を許した。メジャーの舞台で3度目の対決。

1回、メジャーデビューの藤浪はエンゼルスの1番・T.ウォード(29)を迎えるとカウント0-2からレフトで大きなファールを打たれると、マウンドで苦笑いを見せた。メジャー初登板で余裕のある雰囲気を見せると最後は150キロのスプリットで空振り三振、2番・M.トラウト(31)も153キロのスプリットで2者連続三振、母親が見守る中、最高の立ち上がりを見せた。迎えるは3番・大谷、150キロのスプリットでファーストゴロに打ち取った。

藤浪は2回、ピッチクロック(ピッチャーがボールを受け取ってから、投球動作に入るまでの時間制限)のタイムオーバーをとられたが5番・レンフロー(31)、6番・J.ラム(32)を連続三振。落ち着いた投球で2回まで4奪三振の好投を見せた。

3回、藤浪は先頭のL.レンヒーフォ(26)に四球を与えると走者を出してからピッチングが崩れて8番・アーシェラ(31)から3連弩を浴び2失点、なおも無死満塁で3番・大谷、159キロのストレートを打ち返されレフトフェンス直撃のタイムリー、大谷は今季初打点をマークした。さらに6番・ラムにもタイムリーを浴び、藤浪は打者一巡の猛攻を浴び8失点で降板と厳しいデビューとなった。藤浪は2回1/3で55球を投げ被安打5、奪三振4、四球3、失点8だった。

4回、大谷の第3打席はアスレチックス2人目、A.オラー(28)から空振り三振に倒れたが6回、1死二塁の場面では高めのカットボールをセンターへ打ち返し、この日2打点目、今季初となるマルチヒットをマークした。8回の5打席目はアスレチックス3人目、J.ファミリア(33)と対戦しセカンドゴロ、大谷は5打数2安打2打点、エンゼルスは序盤の大量得点で今季初勝利となった。