10年ぶりに松江を人力車が走ります。
観光需要が回復しつつある中、この春、島根県松江市で、人力車の俥夫として活動を始めた夫婦がいます。
「人の笑顔が見たい」人力車にかけるおしどり夫婦に密着しました。

3月28日、桜が満開を迎える松江市の玉造温泉。

観光客を乗せて人力車を引く夫婦がいます。

まつ笑 吉川佳奈美さん
「私も(人力車を)引きたくて。司くんの方が体力があるので」
まつ笑 吉川司さん
「全国的に夫婦でやっているのはないので、それも僕たちの魅力なのかなと思っている」

吉川司(つかさ)さんと妻の佳奈美(かなみ)さん。
おしどり夫婦の「つーちゃん」「かなちゃん」で、この春、松江市で、人力車「まつ笑(え)」を開業しました。

実は人力車は未経験だった2人。
去年夏、家族旅行で広島県の宮島を訪れた際、キラキラと輝く女性俥夫の姿を見て、地元・松江での開業を決意しました。

まつ笑 吉川司さん
「松江市に来たら人力車があるよっていうのを、皆に周知してもらえるよう、これからどんどん精進して広めていけたらなと。松江の観光に貢献出来たらなと思っている」

ゼロからのスタート。
かつて市内を走っていた人力車1台を譲り受け、約7か月、体力づくりをしてきました。

そして、3月26日、いよいよ営業開始です。

体験乗車した人
「楽しかったです。日常を忘れる感じで」
体験乗車した人
「人力車を引いている人が色んな事を教えてくれたり、座るところもふわふわしていて気持ちよかった」

一方、困ったことに、人力車を置ける拠点がまだ見つからず、希望の松江城周辺での営業はまだ叶っていません。