自民党の総裁選挙が終わったばかりですが、こちらは子どもたちによる選挙。復元された弥生人の名前を決める「ちいわか総選挙」の開票速報が6日、鳥取市の青谷かみじち史跡公園で行われました。

会場は本物の選挙事務所やテレビの開票速報番組に見立てられ、青谷小学校の6年生が弥生人のいでたちで見守りました。

当選を争う候補は青谷穂波(ほなみ)青谷瑞穂(みずほ)青谷潮音(しおね)青谷琴海(ことみ)の4人。
青谷上寺地遺跡から出土した頭蓋骨を元に、3体目として顔が復元された女性の弥生人の名前の候補です。

選挙で大事なことを決める意義をこどもたちに実感してもらおうと鳥取県が実施したのが「ちいわか総選挙」で、県内の小学6年生が先月投票を済ませました。

いよいよ開票結果の発表です。

「青谷琴海さんに決まりました!」

3384票のうち1043票を獲得した琴海さんに、平井知事が当選の赤バラを付けました。若い層の投票率を将来少しでも上げようという取り組み、弥生だけにこどもたちはドキドキしながら体感しました。

児童は
Q.誰に投票していた?
「穂波です」「潮音さんです」
「ちょっと悔しかったけどいい名前だし意味もよかったから、よかったと思いました」
「授業だけだったら、見て『へー』って思うだけだったけど、実際投票して、こういう感じなんだっていうのがよく伝わってきました」

鳥取県 平井伸治知事
「下馬評が潮音さん先行だったんですけど、どっかの総裁選みたいにひっくり返っていまして、結局琴海さんということになりました。みんなで選んだ名前だから応援していこうというふうになっていただきたいなと思います。それが地方自治や民主主義の道につながっていくと思っています。」

復元された弥生人は男性の青谷上寺朗(かみじろう)、少年の青谷来渡(らいと)、女性の青谷琴海と3人揃い、新たに来渡くん、琴海ちゃんのキャラクターも発表されて小学生とともに祝いました。