31日に告示された新潟県議会議員選挙では、27の選挙区のうち県議会全体の4割にあたる13選挙区21人が無投票で当選が決まりました。
今回の選挙は無投票当選が増えたのも特徴の1つです。
前回選挙では7つの選挙区が無投票でしたが、今回は全27選挙区中で半分近い13の選挙区で無投票。戦後最多の21人が無投票当選となりました。
新潟県議会議員選挙 無投票確定 一覧
新潟市東区
自民党の新人・小鍛冶就也(こかじ・なりや)さんが初当選
無所属の現職・渡辺和光(わたなべ・かずみつ)さんが2回目の当選

新潟市江南区
自民党の現職・佐藤純(さとう・じゅん)さんが6回目の当選

新潟市秋葉区
自民党の新人・栗原学(くりはら・まなぶ)さんが初当選
無所属の現職・小島晋(こじま・すすむ)さんが3回目の当選

新潟市西蒲区
無所属の現職・重川隆広(おもかわ・たかひろ)さんが3回目の当選

三条市
無所属の現職・杉井旬(すぎい・ひとし)さんが2回目の当選
自民党の現職・河原井拓也(かわらい・たくや)さんが2回目の当選

柏崎市刈羽郡
無所属の新人・笠原晴彦(かさはら・はるひこ)さんが初当選
自民党の現職・与口善之(よぐち・よしゆき)さんが2回目の当選

新発田市北蒲原郡
立憲民主党の新人・小林誠(こばやし・まこと)さんが初当選
自民党の現職・石井修(いしい・おさむ)さんが11回目の当選
自民党の現職・岩村良一(いわむら・よしかず)さんが7回目の当選

小千谷市
自民党の新人・大矢弘光(おおや・ひろみつ)さんが初当選

糸魚川市
自民党の現職・中村康司(なかむら・やすし)さんが3回目の当選

五泉市東蒲原郡
無所属の現職・小島義徳(こじま・よしのり)さんが5回目の当選
自民党の新人・沢野亮(さわの・りょう)さんが初当選

阿賀野市
自民党の現職・帆苅(ほかり・けんじ)謙治さんが9回目の当選

魚沼市
自民党の現職・皆川雄二(みながわ・ゆうじ)さんが5回目の当選

南魚沼市南魚沼郡
無所属の現職・樋口秀敏(ひぐち・ひでとし)さんが3回目の当選
自民党の現職・松原良道(まつばら・よしみち)さんが3回目の当選

無投票当選した候補の声としては「選挙を戦い、主張を地域に届け戦わせたい」という声もあれば、「4年間の自分の活動が認められた証拠」だとする声もあります。
無投票当選が増えた理由は幾つか考えられます。
地方行政に詳しい、新潟県立大学国際地域学部の田口一博准教授によれば、
「そもそものなり手不足」
「平成合併前の旧市町村で首長や議員を経験した県議の引退」
などがあげられるということです。
一方で、県議会の4割が無投票だったということは、有権者にとってそれだけ民意を表明する場がなかったということにもなります。
今回の県議選には、34人の自民党公認候補が立候補を表明しましたが、その3分の1以上の13人が無投票当選となっています。
選挙戦となった14の選挙区で、野党がどこまで食い込めるかにも注目です。