東京電力福島第一原発事故による帰還困難区域のうち、福島県浪江町の復興拠点で31日、避難指示が解除されました。
31日午前10時に避難指示が解除されたのは、浪江町の室原・末森・津島・大堀の一部の地区の「特定復興再生拠点区域」です。
解除された地区では、879人が住民登録していますが、宿泊しながら帰還の準備を進める「準備宿泊」を利用したのは、22人に留まっています。
解除後も町の面積の8割は、帰還困難区域として残ります。
浪江町・吉田栄光町長「複雑な思いです。まだ帰れない(帰還時期が)示されていない町民の方が多くおられますから。」
また、避難指示解除に合わせて帰還困難区域にあり、浪江町と南相馬市を結ぶ国道114号と原町・浪江線それぞれおよそ600メートルについて、バイクや自転車、歩いての通行ができるようになりました。
町では民間企業などを誘致し、5年後までに復興拠点で1500人の居住を目指していますが、生活環境の整備など課題は山積しています。
浪江町吉田町長「この故郷をしっかりと次の世代に繋いでいく、それも責任。待っていてください。ワクワクするような復興をしたい」














