台湾の蔡英文総統が、外交関係のある中米のグアテマラとベリーズ訪問に向けて出発しました。アメリカを経由する予定で、下院議長と会談するとみられます。

台湾 蔡英文総統
「民主主義のパートナーが台湾を支持してくれることに感謝し、民主主義の台湾は自由の価値を揺るぎなく守ることを全世界に告げたい」

蔡総統は29日、出発前にこのように述べ、「外交関係のある国との交流、協力を深めるための決意を示す」と強調しました。

台湾と外交関係を持つ国はアメリカに近い中南米に多いものの、今月のホンジュラスをはじめ、台湾と断交して中国と国交を樹立する国が相次いでいます。

蔡総統はアメリカ・ニューヨークを経由して中米のグアテマラとベリーズを訪問予定で、復路はロサンゼルスに立ち寄る予定ですが、マッカーシー下院議長と会談が行われる見通しです。

一方、中国を訪問中の馬英九前総統はきょう午前、南京事件の記念館を訪れました。対照的な外遊を行う両者ですが、ともに7日に台湾に戻る予定です。