驚きの、ファイナルファンタジー歌舞伎!?
2023年3月4日。人気RPGの「FINAL FANTASY X(ファイナルファンタジー10)」の歌舞伎が開幕しました。こちらの舞台は驚くことに、“原作ゲームの世界観と歌舞伎の融合”を考えて作られているといいます。

たとえば“最も力を入れた”という「召喚獣」は、俳優が擬人化することで表現。その荒々しい戦闘シーンでは、歌舞伎でおなじみの演出方法「毛振り」を取り入れています。

そのほか、ゲームの名シーンの伴奏には、竹笛を採用。歌舞伎では、懐かしさや寂しさを竹笛で表現するそうです。

また、コスプレショーのようにはならないよう、多種多様なキャラクターの衣装やメイクも、歌舞伎に落とし込む工夫をしています。
3年の月日を経ての歌舞伎化…ファンたちの反応は
今回の「ファイナルファンタジー10」歌舞伎の企画と主演を務めたのが、尾上菊之助さん。
“歌舞伎界の革命児”ともいわれており、ドラマ「下町ロケット」や「グランメゾン東京」などにも出演する歌舞伎俳優です。

舞台化に向けて動き出したのは2020年だったそう。
そのキッカケを「(コロナ禍に)ファイナルファンタジー10をやり出して、『現代に普遍的なテーマとしてお客様に訴えかけることができるし、もしかしたら歌舞伎にできないか』と仲間に話した」と、菊之助さんは語ります。