東日本大震災の中、生まれた命です。大阪に住む女性は12年前、出産のため宮城県に里帰りしていたところ、大きな揺れに襲われました。無事に生まれた男の子は12歳に。「人にやさしくできる大人になりたい」と話してくれました。

あの日生まれた男の子は12歳に

穏やかな表情で眠る赤ちゃん。

増川由梨さん(当時27):
「こんな日に生まれているから、強く育つと思います」

あれから12年。あの時の赤ちゃんは、小学6年生になっていました。

大阪府東大阪市に住む増川歓汰さん。学校から帰ると、まず宿題をするのが日課です。いま力を注いでいることを聞いてみました。

増川歓汰さん:
「体操、スイミング、トランポリンとかがんばっています。一番上のレベルまでいきたいです。(Qオリンピックとか?)いや…それはたぶん、いかないと思います」

とにかく体を動かすことが大好きだという歓汰さん。「歓汰」の名前は、「多くの人によろこびを与えられる人になってほしい」と両親が名付けました。