少年犯罪事件の遺族らがきょう、法務省などを訪れ、損害賠償の判決が出た後も賠償金の支払いが進まず、加害者からの謝罪も受けていない現状を訴えました。
少年犯罪被害当事者の会 武るり子代表
「必ず加害者が言います。『一生かかって償います』と言います。その裁判所での言葉は守られていないんですね」
「少年犯罪被害当事者の会」武るり子代表らは法務省などを訪れ、国が賠償金を立て替え、加害者から回収する制度の創設などを求める要望書を提出しました。
被害者や遺族が自ら当事者に行った賠償金の支払い状況ついてのアンケート調査によりますと、回答があった16家族のうち半数は加害者側に損害賠償を命じる判決が出ても2割以下しか支払われていなかったということです。
「逆恨みが怖い」、「相手の住所が分からない」という理由などで泣き寝入りするケースも多いということです。
また加害者からの謝罪については、アンケートに回答した遺族の半数が「ない」と回答。「謝罪があった」とした遺族の大半も、「誠意が感じられたとは言えない」と回答したということです。
法務省は矯正教育に被害者の視点を取り入れ、犯罪の被害者や遺族の声を受刑者に伝える制度を年内に始める方針ですが、武るり子代表は、「法律ができても運用でばらつきが出てくる。新しい制度ができたら検証し、公開してほしい」と話しました。
注目の記事
各地で急増する空き家 大牟田市で強制撤去前に火災も発生 撤去が進まない背景と課題とは

“税”めぐる議論が本格化…「住宅ローン減税」「“年収の壁”引き上げ」など“高市カラー”にじむ減税政策で国民負担どうなる?一方で財源は【news23】

気象庁「冬らしい冬」発言には“油断禁物”のメッセージ? 年末年始の天気どうなる【Nスタ解説】

全国初「学長のおごり自販機」高知大学に設置 費用は学長の“自腹”で「あること」をすれば飲み物が無料に

残る唯一の系統《北海道犬》5匹の子犬誕生 年間繁殖数は約7000匹⇒100匹 飼育を続けて半世紀…血統を守ろうと奮闘する80歳男性

「手相が変わる」ってホント? 運勢をみるだけじゃない!手相が示す健康状態と生活のクセ「医学」と「占い」それぞれの解釈









