全国5カ所で今も処理は続いている

今では触れることさえ危険とされるPCBを、天ぷらやドーナツにして食べてしまった被害者たち。
事件発覚後、約30年、民間主導で、各地で処理施設の立地が試みられましたが、地元の理解が得られず 39カ所、全てで設置できませんでした。
この間、1万台を超えるPCB機器の行方が分からなくなりました。

国が全額出資した施設「JESCO」を 全国5カ所に整備し、処理を始めたのは2004年のことです。

北九州PCB処理事業所 担当者:「これで2週間分(の処理量)ですよ」

これまでPCB処理にかかった費用は9,115億7,800万円。
うちおよそ2千億円は国が負担し、期限の延長を繰り返しながら、今も処理が続いています。

施設案内ビデオ 音声:「…PCB汚染物をドラム缶ごと 溶融分解処理します」