人手不足が叫ばれる建設業界では作業効率化のためのデジタル化が課題になっています。こうした中、28日、宮城県内にデジタル化の担い手を育成する新たな拠点が開設されました。
「東北インフラDX人材育成センター」が開設されたのは、多賀城市にある東北地方整備局東北技術事務所です。

センターでは無線などを使いリモコン操作で離れた場所からショベルカーを動かす訓練ができます。
また、シミュレーターブースでは、雪をかき分けるブレードの向きを操作しながら前に進む除雪車の複雑な運転技術なども習得することができます。

建設業界では担い手不足が深刻になっていて、作業のデジタル化による効率化が課題となっています。このセンターで担い手の育成が進めば、離れたオフィスに居ながら工事現場の作業をすることも可能になる上、若者にとってより魅力ある仕事になることが期待されるということです。
東北地方整備局 山本巧局長:
「現地に行かなくても作業ができれば、生産性も上がるし安全性も高まる。東京にいてブルトーザーを動かせる。扱える人材を育成していく必要があるので拠点として機能できれば」

センターでは自治体職員や建設会社の従業員を対象に今年5月から本格的に運用を開始します。