空のF1とも呼ばれる「レッドブル・エアレース」が終了して4年。
世界チャンピオンになった室屋義秀選手が中心となり、デジタル技術を活用した新たなエアレースの世界大会が開かれることになりました。
室屋選手「我々の手でいよいよ取り戻す時期じゃないかと立ち上がった」
新しいエアレース「エアレースX」を立ち上げたのは室屋選手と、オーストラリアやカナダで活躍するトップパイロットたち合わせて3人です。

エアレース復活の狼煙を上げた3人は、2009年にエアレースにデビューした同期で、これまで数々の大会で優勝を争ってきたよきライバルでもあります。
2017年のワールドシリーズ、室屋選手が年間総合優勝し、ワールドチャンピオンとなったこの年、室屋選手とともに表彰台にあがったのが総合3位となったカナダのピート・マクロード選手。
そして、レッドブルエアレースが終了した2019年にワールドチャンピオンとなったのがオーストラリアのレジェンド、マット・ホール選手です。
新レース発表を前に、昨夜スカイパークでは室屋選手も参加して入念なリハーサルが行われていました。

レッドブルエアレースの終了から4年。国際レースの復活を切望してきた選手たち自らが呼びかけることに大きな意味があるといいます。
室屋選手「呼びかけると必ず集まってくれる、賛同してくれる人はいる。今回も必ずできる」
エアレースXは、選手たちがそれぞれの拠点で同じレースコースを実際にフライトし、空の上に現れる仮想のパイロンを通り抜けてその正確性とスピードを競います。
各選手の飛行データは最新のデジタル技術を使って1か所に集められ、AR拡張現実の世界と融合させてレース観戦を楽しむというデジタル時代の新しいエアレースです。
室屋選手「何より飛びたい、レースがしたい。まだまだ行けるぜと思っているところもあるので、その思いを達成するために自分から作っていく」
大会は、今年10月に行われる予定です。















