宮崎県延岡市では、駐車場の管理システム整備の予算を巡り、読谷山(よみやま)市長が市議会へ再議を求めたことを受けて、28日、臨時議会が開かました。

これは、延岡市が内藤記念博物館の開館などによる混雑を防ごうと、周辺にある駐車場の管理システムの整備を目指しているものです。

市側は、事業費1億3520万円を3月定例市議会に提案しましたが、議会ではこの事業費を削除した修正案が可決されたため、読谷山市長が再議を求めていました。

これを受け、28日の臨時市議会では採決をやり直しましたが、3分の2以上の賛成が得られず否決されました。

さらに事業費を削除する前の当初予算案が審議されましたが、こちらも否決となり、延岡市の新年度当初予算は、白紙の状態となりました。

その後、議会運営委員会が開かれ、異例の事態であるとして、駐車場管理システムの事業費以外の議案について認めることを議長が読谷山市長へ申し入れしました。