サッカー明治安田生命J2リーグのいわきFCは、3連勝を目指してホームで首位の町田を迎え撃ちました。恩師との対決にもなった一戦は、思わぬ結末となりました。

高橋広季アナウンサー「首位の町田とは雨が降るなかでの試合となりそうです。町田の指揮官は去年までの28年間、高校サッカー界の強豪・青森山田高校を率いていた名将・黒田剛監督です」

悪天候にも関わらず、およそ2000人が詰めかけたいわきグリーンフィールド。
いわきFCは、3連勝を目指して、無敗で4連勝中の首位、FC町田ゼルビアと対戦しました。

町田を率いる黒田監督は、青森山田高校時代、7度も全国優勝を成し遂げた「高校サッカー界の名将」として知られています。

いわきFCでは、キャプテンの山下優人選手と副キャプテンの嵯峨理久選手が青森山田高校の出身で黒田監督の教え子です。

さっそく前半8分、嵯峨が見せます。巧みなプレーで相手選手1人を交わし、そのまま運んでシュート!ポーズここは相手キーパーに阻まれますが、高いテクニックを見せつけます。

その後も、いわきが攻め込む時間が続き試合を支配しますが、得点を奪うことができません。

0対0のまま終了かと思われた終盤、町田の黒田監督が動きます。
エースストライカーのエリキを下げ、黒川を投入します。

そのわずか4分後の後半42分でした。ロングボールからの速攻に…ゴールネットを揺らしたのは代わって入ったばかりの黒川!いわきは試合終盤に先制を許してしまいます。

いわきは首位相手に互角以上の戦いを見せながらも、町田の決定力と黒田采配の前に0対1で敗れ、3連勝とはなりませんでした。

いわきFC・嵯峨理久選手「自分たちのペースで良いゲームができても結果の世界なので、ただ下を向いている暇はないので、次は必ず勝てるように良い準備したいです」

いわきFC・山下優人主将「一瞬の隙を突いて得点を奪ってくるあたりはさすが(黒田)監督だと思いましたし、自分たちもそういうしたたかさだったり精度をもう少し上げていかないといけないと思いました」

FC町田ゼルビア・黒田剛監督「あの2人も複雑な心境のなかで監督には負けてられないという気持ちもあったでしょうし、私も教え子の2人には負けたくない気持ちがありましたので、すごく成長を感じながら出会えたことに感謝したいなと思います」

いわきFC・村主博正監督「足をつっている選手がいたり、勝負どころがどこなのかというところで交代枠を残しつつも選手を助けてあげられなかったのが敗因です。僕のミスです」

順位表です。いわきは敗れたため、9位から12位に後退しました。次の試合は4月2日、アウェーで6位につけるファジアーノ岡山と対戦します。