緊急走行中の救急車がほかの車から妨害行為を受ける問題。救命士たちはどのような状況で救命活動にあたっているのか、取材してみました。
<目撃者>
「なになになに!?」
サイレンを鳴らしているのは、緊急走行中の救急車です。白い車が救急車をあおるような動きを見せます。あわや、対向車ともぶつかりそうになりました。
静岡県浜松市全域を管轄する浜松市消防局です。
<浜松市消防局中消防署 鈴木崇博 救命士>
「こちらが傷病者の方に乗ってもらうスペースです」
走行スピードは一般車より少し遅いくらいです。
<寺田亘輝記者>
「段差や、でこぼこな道は多少揺れる」
<浜松市消防局中消防署 鈴木崇博 救命士>
「そういうときは速度を落として揺れが少なくなるようにしている」
救命活動に必要な多くの機材を積んでいることなどから、一般車両よりも揺れることがあります。
<浜松市消防局中消防署 鈴木崇博 救命士>
「心肺停止の場合、胸骨圧迫を行ったり、人工呼吸を行ったり、強心剤のアドレナリンを投与したりする」
生死をわける救命措置にあたることもあり、道路の段差や周りの車両に注意しながら慎重な運転をします。
<浜松市消防局中消防署 鈴木崇博 救命士>
「早く届ける、病院に搬送することも大切だが、それよりも今は、確実に搬送することが大事になっている」
緊急走行の様子を固定カメラで撮影しました。赤信号で交差点に進入する時は、細心の注意を払って進みます。しかし、救急車が大通りに出ようとした時、車が1台横切りました。
<アナウンス>
「右へ曲がります、ご注意ください」
こちらの交差点では、救急車が右折しようとしますが、対向車はなかなか止まりません。最近の車は遮音性が高く、サイレンに気が付かない傾向があるといいます。
<浜松市消防局中消防署 鈴木崇博 救命士>
「交通量の多い交差点や、雨や風が強い日の緊急走行は、特に注意を払っています」
緊急走行に協力を得られない現状があるといいます。救命士は、安全で迅速な搬送にできる限り協力してほしいと呼びかけています。
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