量子コンピューターで生活どう変わる?
【渋滞の解消】
カーナビなどを使うと、その車に適した目的地までの最短ルートを示してくれます(=個別最適)。
しかし、道路を走るのは車1台だけではありません。周りの車の状況などが変わったら次第に渋滞ができてしまうことも。つまり、走る車ごとに“個別最適”をしても、スムーズに目的地に辿り着けるとは限りません。
一方、量子コンピューターを使うと、その時の道路の状況など、“全て”を最適化したルートを判断。それぞれの車に高速で示すことができるため、渋滞が発生せずスムーズに目的地へと向かえます。

【薬の開発】
薬に使用する素材の最適な組み合わせを高速で計算できるので、例えば新型コロナのような新たな感染症などに緊急対応ができる可能性があるとしています。
【暗号解読】
一方で懸念もあって、ハッキングなどの暗号解読も高速にできてしまう恐れがあります。そのため、それに対抗するためのセキュリティ対策が強化されていくとしています。

小川彩佳キャスター:
国防という意味でも、国産の量子コンピュータが生まれたというのが非常に大事なわけですね。
久保田編集長:
欧米や中国が開発で先行する中で発表された“国内初”の量子コンピューターなんです。
理研は3月27日にインターネットを通じて公開し、まずは共同研究者などからの利用ができるようにするとしています。