メジャー通算83勝の実績を持つDeNAの新外国人右腕トレバー・バウアー投手(32)が24日、横浜市内で入団記者会見を行った。

会見冒頭「とても素晴らしい気持ちで、昨日はよく眠れたし本当に今日この場に来ることができて嬉しいです」とリラックスした表情で挨拶した。
レッズ時代の2020年にはサイ・ヤング賞にも輝いたことのある右腕だが、ドメスティックバイオレンス(DV)の禁止規定違反による出場停止で、21年6月を最後に公式戦登板がない。

約2年実戦から遠ざかっている右腕だが「4月中に投げられるように準備したい、全ての面を強化してきた。球も速くなり、新しい球種のスプリットチェンジにも取り組んでいる」と前を向き、調整も順調だ。

日本でプレーすることは自分のやりたいことだったと話すバウアーは「一番大事なのはとにかく勝つこと、優勝すること、個人的には200人以上のバッターから三振を奪い、ストレートの平均球速96マイル以上を投げたい」と決意表明。背番号は目標にちなみ「96」。チームの勝利、そして自身の日本球界での活躍を誓った。

WBCで3大会ぶりに世界一に輝いた日本について「(WBCは)とてもエキサイティングだったと思いますし、国を代表してプレーすることはすごいこと。日本チームが優勝したことについては本当に喜ばしく思い、素晴らしいものを感じられた」と感銘を受けた様子。今回のWBC日本代表メンバーの中で、対戦してみたい打者を聞かれると「すべての打者との対戦が楽しみではあるが、名前を挙げるなら「ムラカミ(村上宗隆、ヤクルト)」と話し、メキシコとの準決勝で、激闘の末サヨナラ打を放った三冠王との対戦を熱望した。

昨年リーグ2位に終わり、今年こそ25年ぶりのリーグ優勝を目指DeNAに強力な戦力が加わった。

■トレバー・バウアー
1991年1月17日生まれ。185センチ、93キロ。右投げ右打ち。
カリフォルニア大ロサンゼルス校から2011年ドラフト1巡目(全体3番目)でダイヤモンドバックスへ入団。2015年からは5年連続2桁勝利。レッズ時代の2020年にサイ・ヤング賞受賞。2021年にドジャースに移籍も、今年1月に契約解除。メジャー通算83勝69敗1セーブ、防御率3.79。