
停止状態から倒れ込む自転車。
乗っている人形は、頭を打ち付けているように見えます。
これは、JAF(=日本自動車連盟)が行った実験の様子です。

子どもに見立てた人形を乗せた自転車を転倒させ、ヘルメット着用の有無による違いを調べました。
その結果。
ヘルメットを着用せず転倒した場合、衝撃によって脳が受ける影響は着用している場合のおよそ3倍となることが分かりました。

悲惨な事故を減らすために4月1日から施行される、ヘルメット着用の努力義務化。
警察によりますと、愛媛県内で過去5年間に自転車を利用中の交通事故で亡くなった人は38人。
うち34人、実に9割に当たる人がヘルメットを着用していませんでした。

実際にヘルメットを着用している人は、どれくらいいるのでしょう。

松山市内の交差点で30分間、数えてみると…
自転車117台のうち、ヘルメットを着用していたのは42台。全体のおよそ3割程度でした。
皆さん、4月以降はどうするのでしょうか。


(自転車の女性)
「ヘルメット着用の努力義務化が4月から始まるが?」
「5月でしょ?4月から?来月から?5月だと思っていた」
「ヘルメット着用する?」
「被りたくない。髪がぺしゃんこになる」
「もう自転車(乗るのを)やめる」

(自転車の女性)
「ヘルメットを持っている?」
「持っていないので、買う予定。子どもが被っているのに大人が被っていないというのはおかしいなと思って」

こちらは、ヘルメットを取り扱う自転車の専門店。
努力義務化を控え、2022年の年末ごろから販売が伸び問い合わせも増えていると話します。














