南條さんの仲間、武田さんもまもなく定年
トリやサイなどを担当する班の班長 武田和浩さん。60歳。武田さんもまた、3月いっぱいで定年です。

武田和浩さん:
「面白かったなって。もともと動物園の仕事がしたくて仙台市を受けたので。動物第一主義で考えて、自由にやらせてもらった」

武田さんが人事異動で、動物園に配属されたのは29歳の時。既に飼育員だった南條さんと出会いました。同い年。馬が合いました。

ともに県南出身。しかも誕生日は同じ8月。2人で、よく全国の動物園を見て回りました。
武田和浩さん:
「南條の知り合いが多かったので、一緒に会いに行ったのが面白かった。今振り返ると」
南條幸夫さん:
「私と行くと、ハードでついていけないって。何度も言われましたけど」
武田和浩さん:
「けんかっていうのは」
南條幸夫さん:
「ないね」
武田和浩さん:
「けんかしたら負けちゃう」

共に歩んできた2人です。
武田和浩さん:
「お互い、よくやったなっていうくらいじゃないですか。いろいろなことがあったけど、よくやったねって」
定年まであと一週間・・・。

飼育員 南條幸夫さん:
「ゾウを飼育するのは、もうこれで最後なので、寂しいかなって。日に日に強くなってきますね。ゾウは、本当に手を掛ければ掛けるほど、こちらの思いも分かってくれる動物なので、その辺、常にゾウと会話しながら、後輩たちも、ゾウも元気で過ごしてくれたらなと」