本格的な春が訪れた今、気をつけなくてはいけないのが“紫外線”。
しっかりケアをしないと、日焼けだけではなく、シミやそばかす、たるみなど、肌の老化に繋がってしまうんです。
意外と知らないUVケアの基本を、皮膚科医の友利新氏に聞きます。
4月から増える紫外線 くもりや雨でも要注意

2022年の月別紫外線量(東京)を見ると、4月は9月とあまり差がありません。春から徐々に紫外線量が増え、7月にピークを迎えます。
皮膚科医 友利新氏
紫外線を予防するのは夏から、と思っている方が多いと思うんですが、今からのケアが必要です。男性も女性も、お花見の時もきちんとUVケアを始めてください。
ーー雨やくもりの日の紫外線量は?
友利医師
雨や曇りでは紫外線は降り注いでいないと思うかもしれないですけれど、実は「UV‐A」といって、肌に老化をもたらすものは多少は降り注いでいます。
太陽が雲の後ろにあっても、「ある」という意識を持って日焼け対策をしていただければと思います。
「SPF」「PA」って?日焼け止めを選ぶ基準

紫外線には
たるみ・しわ・肌の老化などの原因となる「A波」、
シミ・そばかすなどの原因となる「B波」があります。
【SPF】
▼UV‐B(紫外線B波)をカットする効果の指標
▼10~50+で表される
友利医師
「SPF」の数値は、「強さ」ではなく「紫外線を防ぐ時間」を表します。長時間外出する方はSPFが高いものを選んでください。そんなに長くないときは、SPFは30ぐらいでいいかと思います。
【PA】
▼UV‐A(紫外線A波)をカットする効果の指標
▼+~++++で表される
友利医師
日焼けしているときに熱く感じるのは「UV‐B」。「UV‐A」は自分が日焼けをしていると分からないうちに皮膚の奥の方に行ってしまい、たるみやしわの原因になります。それをカットする数値を表すのが「PA」。
よりアンチエイジングを意識したり、外に出る機会が多い方は、「PA」もしっかり意識して、+がたくさんあるものを選んでいただければと思います。