「スピード感覚を失いやすい」「コリジョンコース現象」 専門家は指摘
また、田園地帯にあるこちらの交差点について専門家は、危険な道路であると指摘する。
(交通事故鑑定人 中島博史さん)
「周囲が田園で平らなところにまっすぐな道路があると、スピード感覚を失いやすくある」

道路の構造と視界の良さが招くスピードの上昇。ふだん通行する住民は…
(家族連れ)
「結構とばす車が多い。信号もないし。見晴らしがよすぎる。横を見ながら行って停止線で止まらない車が出てくるのかなって」

さらに、専門家が注意を呼びかけるのが目の錯覚「コリジョンコース現象」。
車が同じ速度、同じ角度で近づいてくると車が動いていないように見えてしまう。


(交通事故鑑定人 中島博史さん)
「感覚的には、この交差点のところで、突然、車が現れたように見えて回避できないということがある。衝突をする場所直前まで気づけないので、減速せずにぶつかることが多い」


信号機の設置にはある程度の規制が…
さまざまな危険が潜むこちらの交差点。
地元住民からは、信号機の設置を望む声が聞かれるが…

(交通事故鑑定人 中島博史さん)
「理想的に言えばやはり信号機の設置が望ましいが、交通量や他の信号機との間隔とかによって、信号機の設置というのはある程度規制がある。
維持費用もかかるので、周囲の標識や道路上の標示とかでどういう道路構造なのかというのをきちんと把握するのが重要です」


警察は、市と協議を重ね、事故防止対策の検討を早急に進めていきたいとしている。

(スタジオ)
信号機の設置は現実的ではないということですが、見通しのよい交差点での対策については次のようなものもあります。
事故鑑定人の中島博史さんによりますと、道路わきに植樹したり、一部分をフェンスで隠したりして、お互いに車が見えたり、見えなくなったりする状況を人為的に作りだすだけでも効果的だということです。

交差点だけでなく、その周りの部分も含めて安全対策を考えていきたいものです。
※MRTテレビ「Check!」3月23日(木)放送 「Check!調査班」から