19歳のニューヒロイン 初の10000mで日本歴代2位

日本陸上界に新たなヒロインが誕生しました。
昨年12月の富士山女子駅伝では10人、そして今年1月の都道府県対抗駅伝ではなんと13人を“ごぼう抜き”。
【不破選手成績】
■2021年
10月 全日本大学女子駅伝 6人抜き
11月 東日本女子駅伝 2人抜き
12月 富士山女子駅伝 10人抜き
■2022年
1月 都道府県対抗女子駅伝 13人抜き
さらに初挑戦の10000m(関西実業団ディスタンストライアル)でも20人を周回遅れにする異次元の走りで日本歴代2位の30分45秒21をマーク。
世界陸上オレゴンの派遣標準記録も突破し、注目される存在となりました。
高橋キャスター:
初めての10000m挑戦で30分45秒21、すごい記録ですよ。この“30分45秒”は感覚としてどんな感じだったんですか?

不破選手:
早く終わったなっていう感覚はあったんですけど、すごく今日感じがいいなって言うのもあって、結果的に30分台が出せそうだと思った時は、どんどん行こうと思いました。
共通点は“小出義雄監督”

この活躍を裏で支えたのは拓殖大の五十嵐利治監督(41)。
私(高橋キャスター)の恩師でもある小出義雄監督(2019年4月に80歳で死去)の下でコーチとして経験を積み、選手の特徴を引き出す指導法を学びました。

五十嵐監督:
いつも小出監督と一緒にいさせてもらって、(小出監督は)選手に声をかけるときってプラスのことしか言わないんですよね。監督として絶対大丈夫だよって、私がしっかりしていないと選手に不安に思わせてしまうとだめなので。

小出監督(2000年のトレーニング)
「はーい。Qちゃん頑張れ!」
「おーし!いい練習できてる!」
小出監督は、褒めて伸ばす指導法。明るい人柄で選手を盛り立ててくれました。
その小出イズムを五十嵐監督も受け継いでいます。
五十嵐監督
「聖衣来いい動きしてるよ。行けたら行っていいよ!」
高橋キャスター:
不破さんから見て五十嵐監督の存在ってどんな存在ですか。
不破選手:
思うように走れない時に相談とかするんですけど「メダルを目指す選手になるんだからこんなところで終わらない選手だよ」って声をかけてくださるので、そこがいつもモチベーションになってます。
