宮城県石巻市で、「のらぼう菜」という葉物野菜の本格的な出荷が今年から始まり、生産者は、やわらかな食感と甘みが特長の伝統野菜を収穫しています。
のらぼう菜の出荷を始めたのは、石巻市大瓜の農家、梶原善秀さんです。

のらぼう菜は、江戸時代から南関東の一部地域で栽培されている、やわらかな食感と甘みが特長の伝統野菜です。東京都出身の農家、石原慶太さんが、全国各地の伝統野菜を石巻でも広めようと、3年前から試験栽培を始め、梶原さんら2軒の生産農家とともに、今年から本格的な出荷を始めました。
生産農家 石原慶太さん:
「葉物は茎の部分を切って捨ててしまうが、そこが一番甘くておいしいところ。肉と一緒に炒めたり、天ぷらもおいしい。油や肉との相性が良い」

生産農家 梶原善秀さん:
「石巻にも定着して店舗にのらぼう菜が並べば、奪い合うような野菜にしていきたいと思う」

のらぼう菜は、5月上旬までに1.2トンの収穫が見込まれ、仙台の青果店などで販売されるということです。