ゼレンスキー氏と“直接”会談へ

日本時間の21日未明、岸田総理はインドの空港で民間のチャーター機に密かに乗り込み、ポーランドへ出発しました。ポーランドの空港からは車で、ウクライナとの国境にあるプシェミシルの駅に移動。そして列車で約10時間かけてキーウに向かい、午後7時ごろに到着しました。
岸田総理とゼレンスキー大統領は初めて対面での会談に臨みます。(21日、日本時間午後11時時点)
G7、主要7か国の首脳でウクライナを訪問していなかったのは日本だけで、岸田総理はG7の議長国として、5月の広島サミットまでに対面での首脳会談に強い意欲を示していました。
ウクライナ電撃訪問の背景 首脳会談の内容は?
小川彩佳キャスター:
電撃訪問という形になりましたが、なぜこのタイミングでウクライナ訪問が実現したのでしょうか?政治部官邸キャップの川西記者に聞きます。

政治部官邸キャップ 川西全記者:
岸田総理のインド訪問の日程は、不自然なくらい余裕をもって組まれていたほか、22日も総理に関する国会日程がないものですから、以前よりウクライナ行きが噂されていました。
ウクライナ訪問には最低3日間は必要ですが、日本ではメディアが昼夜ずっと総理の動静をチェックしていますので、アメリカのバイデン大統領のように首脳会談が終わるまで一切知られることなく訪問するのは困難ではと言われていました。それならば、動静が把握されにくい海外の訪問先から転戦したほうが実現性が高いと判断したものと思われます。
小川彩佳キャスター:
首脳会談が行われるようですけど、どんな話が交わされることになりそうでしょうか?
政治部官邸キャップ 川西記者:
日本はG7議長国ですので、まずはG7としてウクライナへの連帯とゆるぎない支援を伝えます。そのうえで、5月の広島サミットに対面もしくはオンラインでゼレンスキー大統領に参加を要請する可能性があります。
また、日本はウクライナに武器の供与はできない中で、どういった独自の支援を伝えるのかもポイントになります。