小林さん:
背が高い、例えばウサイン・ボルトは身長2m近く(196cm)あるんですけど、あれだけの回転数で走るのはなかなか難しい。ボルトの回転数は1秒間に4.4歩くらい。周東選手の場合は1秒間に大体4.5歩~4.6歩くらいの回転数で走っていましたので、背が高い選手はどうしても回転数が落ちてしまう選手が多いんですけど、そこをキープできているところが周東選手の優れた点かなと思っています。
身長180センチと長身の周東だが、小林さんによると股関節をうまく使うことでボルトのような回転力を生み出している。
大会前には「WBCは小学生の時から見ていた大会なので非常に光栄だなと思います。選んでいただいたからには精一杯のプレーをして世界一に貢献したいと思います」と話していた周東。「苦しい場面で行くことがすごく多いと思うので、自分の出番がないということはチームの状態がいいということ」。負ければ敗退となる9回、チームが苦しい場面で今大会初得点となるホームを踏み、最高の仕事をした。
「チームが勝てれば自分の活躍はどうでもいいので、なんとか勝てるように笑って終われるようにチーム全員で頑張りたいと思います」。3大会ぶりの世界一まではあと1勝。侍ジャパンは22日、連覇を狙うアメリカと決勝戦を戦う。