21日のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)準決勝でメキシコに6×ー5とサヨナラ勝ちを収めた侍ジャパン。9回、そのサヨナラのホームを踏んだのが侍ジャパンの切り札・周東佑京(27)だ。2020年シーズンには13試合連続盗塁の世界記録をマークした、走りのスペシャリスト。この日は吉田正尚(29)が四球で出塁すると代走として出場。「(打球が)超えると思ったので勝ったと思った」と、村上宗隆(23)の一打で一塁から一気にホームに激走した。
50mのタイムは5秒7だという周東は、なぜこんなにも速いのか。陸上の日本代表でリレーチームなどを指導してきた、日本陸上競技連盟強化委員の小林海さんに走りを分析してもらった。
小林さん:
周東選手は身長が高くて足が長いので、歩幅が大きいというのが一つの特徴だと考えています。歩幅だけで考えると、他の背の高い選手も同じくらいの歩幅で走ることができるんですけど、足の回転数が速い。結果的にそれがスピードを生む要因だと考えています。陸上選手だとウサイン・ボルト(ジャマイカ)と同じ回転数で走ることができている。
周東の走りは、100m9秒58の世界記録保持者、人類最速ウサイン・ボルトに重なるところがあるという。