なぜ宮本和知監督が女子チームの監督に?「実は十数年前から...」

一昨年まで、巨人一軍の投手チーフコーチだった宮本さん。実は、以前から「女子野球」に携わりたいと思っていたと言います。

(宮本和知監督)「原監督の元で巨人の一軍で3年間コーチをやらさせていただきました。そのときに『将来は女子野球やりたいんです』という話をさせてもらってですね。常に『女子野球でこういう組織なんです』と『今こういうふうになっています』とずっと話していた」

女子野球との出会いは10数年前。女子選手らの野球に対する、ひたむきな姿に心を打たれたのがきっかけでした。

(宮本和知監督)「女子野球人口っていうのはもう年々増え続けて、右肩上がりになっているんですけども、ただ彼女たちは今後『最終目標はどこなの?』となったときに、ステージがない」

(宮本和知監督)「人間だれしも何か目標があれば、それに向かっていけるわけで、目標がないところに誰も向かって行けないんですよね。ということは『目標をしっかり作ってあげなきゃいけない』といったところが僕の中でありました」

「いずれ彼女たちが指導者になれば、野球の裾野はもっと広がる」

彼女たちも、いつかは男子と同じような環境で野球ができるように…。このチームで目指していることがあります。

(宮本和知監督)「この女子のチームはクラブチームです。『アマチュア』のチームです。それをいずれ『プロ化』していくっていうのは、僕の考えであります」

「ゆくゆくは、彼女たちには野球の指導者になってもらいたい。女性の熱心さ、素直さ、謙虚さ、朗らかさをこどもたちに教える、そういった世界を作れば男の子や子どもたちも、野球をやってくれるのではないかと思っています」

男子の野球人口が減少していく一方で、女子野球が盛り上がっていけば、もっと野球界の裾野は広がっていきます。小豆島出身の真砂選手も、その一翼を担います。

(宮本和知監督)「小豆島…だめだのんびりしすぎだ。温暖な気候だから、おっとりしている。普通に走らせれば速いんだけど」

(宮本和知監督)「彼女は今も素晴らしい選手だけども、今後どこまで伸びるか楽しみな選手」

(真砂寧々選手)「ジャイアンツとして『日本一を目指していかないと』というのと、女子野球の発展のためにも、まだ野球をしていない子たちも『野球がしたい』と思えるようなプレーをやっていきたいなと思います」

いま、まさに過渡期にある女子野球。球界の盟主・ジャイアンツの名を背負った女子選手たちが、野球界の新たな歴史を切り拓いていきます。