WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)は21日の準決勝で侍ジャパンがメキシコ代表を6-5の劇的サヨナラで制し、22日の決勝進出を決めた。
1点を追う9回裏に大谷翔平(28)が先頭打者として渾身の2ベースヒットで出塁したあと、7回に同点3ランを放った吉田が四球で無死一・二塁に。最後はここまで打撃面で苦しんでいた村上宗隆(23)が逆転のサヨナラタイムリーを決め、大逆転勝利を収めた。
大谷は試合後のインタビューで「ほんと勝てて良かったです。苦しいゲームでしたけど諦めずに」と勝利をかみしめた。
先制を許したときのベンチの様子について「朗希も頑張ってましたし由伸もそうですけど、先制点取りたいなというのは一番にあったんですが、向こうにワンチャンスをものにされて3点取られたので。そのあともチャンスを作ったんですけどなかなか1本が出ずに苦しかったので」と振り返った。
試合後、村上と交わした会話について「良かったなと(笑)ほんとにそれだけです。本人が一番苦しかったと思うので、これで明日に最高の形でつなげられたので。明日は全員でもう1回勝ちにいきたい」と明かした。
「負けたら終わりですし。相手の選手も素晴らしいプレーをしたりとか、なかなかもどかしい展開でしたが、こんなゲームができるのは人生の中でもそうあることではない。本当に楽しいゲームだった」と最後の劇的な展開に興奮しつつもホッとした様子。
さらに決勝のアメリカ戦に向けて「本当に素晴らしい相手。1番から9番までスター選手がそろっていると思うので、臆することなくみんなが、受け身にならずに自分たちの野球が出来れば絶対に勝てると思うので、切り替えて頑張りたい」と世界一奪還を見据えた。
自身が決勝のマウンドに上がる可能性について「自分にできることは何でもしたい。それが投げることであれば一生懸命頑張りたい」と意気込んだ。