WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)は日本時間21日に準決勝が行われ、侍ジャパンが劇的サヨナラ勝利でメキシコ代表を6xー5で下し、09年以来3大会ぶり3度目の決勝進出を果たした。14年ぶりの世界一奪還に向け、ついに“残り1勝”となった。
試合後、栗山英樹監督(61)が会見に臨み、この日の大逆転勝利に「野球すげーなっと感動しましたし観ている人たちも野球すごいなと思ってくれたら。メキシコもすばらしいチームで」と喜びを噛みしめた。
また決勝のアメリカ戦に向けて「明日の先発は今永投手で行きます」と先発は左のエース・今永昇太(29)に託すと明言。さらに大谷翔平(28)が決勝で登板する可能性について「可能性はゼロではないので彼の体の状態をみながらしっかり明日判断したい」と口にした。
準決勝は序盤から終始メキシコにリードされる展開だったが、7回に吉田正尚(29)の3ランで同点とすると、1点ビハインドの9回裏に無死一・二塁から5番・村上宗隆(23)がフェンス直撃のサヨナラタイムリーを放った。
最後の村上の劇的サヨナラ打について「(不調で)あんなバッターではないので、世界がびっくりするようなバッターであることをこのWBCで証明したいと思ってやってきた。彼を信じる気持ちはゆるぎないものがある」と語った。翌日の決勝に向けても「最後お前で勝つんだとずっと(村上に)言ってきたんで、僕は信じています」と頼れる主砲に期待を寄せた。
決勝は22日に同球場で行われ、侍ジャパンは連覇を狙う“スター軍団”のアメリカ代表と世界一を懸けて戦う。